今日もわんにゃん日和

FB連動のため本名で記載しております。コメント欄は開けません。また、相互リンクも現在お受けしておりません。ご意見、ご希望などは、メールフォームから、【本名ご記載の上】お願いいたします^^ 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ふくしま犬キララの物語~さとおやさんを募集する前に~

お散歩キララ

キララのことを、あまり書いてこなかった。
でも、キララの物語を、みなさんに聞いてもらう時が来たように思う。

これまで私がキララのことを書かなかったのは、被災され、避難生活をされている飼い主さんに
遠慮する気持ちがあったところもある。
だが、その遠慮が、はたして必要なものだったのかどうか、ということも含め…。

私がキララの物語を書くとき、申し訳ないけれども、飼い主さんへの非難が幾分か含まれて
しまうように思う。

これまで私は、ねりま猫でも、野洲猫でも、飼い主さんを責めないことを信条にしてきた。
それは、多頭崩壊を起こした飼い主さん自身が、きちんと自分の間違いを認め、できることを
その人なりにやって、そのうえで動物たちを手放す選択をし、動物たちが別の場所へ旅立って
行くことを、その人なりに最後まで責任をもった(もってもらった)からだ。

キララの飼い主さんを思う時、私は、複雑な気持ちになる。
もしかしたら、これを読んでいるかもしれないけれども、
あえて、書かせてもらいたいと思う。

なぜなら、それは、「キララの飼い主さん」という一人の人(あるいは一つの家族)だけの
問題ではなく、今、福島の被災動物たちすべてに、言えることではないかと思う問題を
含んでいるからだ。

そしてそれは、福島だけでなく、この日本全体の、今、抱えている問題に直結していると
私は思うし、私が動物たちにこれからもかかわり続ける以上、私の胸の中に納めておいて
それでいい、と思えなくなってきたことだからだ。

昨日から、私は、地元での犬3頭のネグレクト事件にかかわり始めている。
すでに犬3、猫4を抱えた私は、これ以上保護は本当にもう無理だし、
ネグレクトを起こした飼い主に、どこまで責任を取ってもらおうかと考えている。

ボランティアが手を貸す事が、飼い主の責任放棄につながっているのではないか。

命を人質に取られて、ボランティアが見失っている本質があるのではないか。

私はそこに、踏み込んでいかなければならないと思っている。

セーターは嫌いでしゅ

キララは、2011年5月23日、私が、もうひとりのボランティアさんと一緒に
南相馬から連れてきた犬である。
津波と原発の、ダブル被害を受けている場所だ。

7歳。メス。未避妊。
ビーグルミックス。

初めてシェルターに手伝いに行った私の携帯が鳴ったのは、帰る日の昼ごろ。
私は当時、「東北犬猫.com」で、警戒区域の犬猫500頭を預かるプロジェクトに参加していた。
正直、私のところに預かり依頼が来るとは、そのとき思っていなかった。
団体名はついていたけれども、私は個人ボラ。
しかし、福島から比較的近い千葉県の住所であることが、選ばれた理由だったようだ。

当然、福島の地理もろくにわかっていない。地図ももっていなかった。
協力してくれたシェルターと、同行してくれたボラさんには、心から感謝している。
ひとりでは、彼女を迎えに行くことは不可能だったと思う。

途中のインターで飼い主さんをひろい、ナビをしてもらいながら
(震災による被害&原発事故による封鎖で使える道路が限られていたため)
たどりついたのは、一見、ごく普通の民家だった。
飼い主さんの自宅ではなく、親せき宅であるというその家は、封鎖の外に位置しており、
住めないことはないようだったけれども、飼い主さん家族は離れた町に避難しており、
キララはたったひとりで、その家の庭につながれていた。


道々、犬の大きさは? など、いろいろ聞いたのだが「中型犬ですね」というだけ。
中型犬ならば、とクウカイぐらいの大きさの子を想像していたのだが…。

出迎えたのは、小型犬といっていい大きさの、かわいらしいこの子だった。

ご飯をもらうのは、1週間に1回。
つながれたリードは、1メートル半もない。
軒下ではあるが、雨風はほとんどしのげない。
小屋もない。
ただ、飼い主さんのものらしいジャージなどが、敷物代わりにたくさん置かれていた。

フンがちらばっていて、
2ヶ月間、ほとんど1週間に1度ぐらいしか食べていない割に
キララは痩せてはいなかった。
生きている、そのことに、ほっとする思いだった。

なにより、キララは飼い主が来たことに大喜びして、ぴょんぴょん跳ねまわっていた。
連れていくために抱き上げようとして、ドキッとした。

乳房が、膨らんで、垂れ下がっている。
同行のボランティアさんに、そのおなかを見せると、二人で無言のまま、
周りを見回してしまった。

仔犬がいるのではないか、と思ったからだった。
だが、あたりを探してもその形跡はない。

飼い主さんに聞いても、キララの乳房が膨れていることに気づいていなかったし、
子犬も産ませたことがない、とはっきり答えた。

生まれた仔犬が、カラスか、放されている他の犬に食われたのかもしれない…。
つらい想像だったが、当のキララは差し出されたフードを大急ぎで飲みこんで
いるばかり、吠えもせず、ただただ、うれしそうにしているだけだった。

私の車に積まれた中型犬用のバリケンは、キララには大きすぎた。
慣れない車に酔って、食べたばかりのフードを全部吐いてしまった。

うねうねした山道は、あふれるばかりの緑の輝きに覆われていた。

「飯館村」

ほとんど人影はなく、ブランド化されたばかりの飯館牛の看板が並ぶ道すがら、
なぜこんな美しい場所が、「汚染」されているのか、ということが、どうしても
理解できなかった。

車の中で、飼い主さんは言葉少なだった。
同行のボラさんが、妙なテンションで一生懸命盛り上げようとするのだが、
かなり痛い空振りで、車内の空気はどうにもやりきれないものだった。

インターで飼い主さんを下し、仮の預かり書を渡した。

畜犬登録、なし。
狂犬病予防注射 初年度のみ
混合ワクチン 打ったことなし
フィラリア予防 行ったことなし
未避妊

それでも飼い主さんは、キララを福島県内のシェルターに保護することを望んだ。

「会いに行きたいから。子供たちが、会いたいというから」

私は、千葉まで連れていくつもりだったのだが、シェルターにキララを預け、
帰途に就いた。




関連記事

*Comment

これだけ読んだだけで、涙が出てきてしまいました。
どんなに心細かったんだろう。

Comment_form

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメント投稿不可です。

右サイドメニュー

検索フォーム

QRコード

QRコード

左サイドメニュー

プロフィール

中村 麻衣(亮子@クウカイママ)

Author:中村 麻衣(亮子@クウカイママ)
【私】
ピーナッツ県在住
愛玩動物飼養管理士1級
J-HANBSインストラクター
4ワン1ニャンの母
地域の犬猫ボランティア
本業・医療を専攻するライター

もう我が家に犬猫は増やせませんともさ!!

【レイ】
MIX猫去勢♂ 
1998年生まれ
民間保護施設より譲受
白黒の変顔じいちゃん
2015年2月11日卒去

【めめ】
MIX猫避妊♀
推定2004年生まれ
近所の公園で保護
究極のお膝にゃんこ
FilVプラス
2014年3月29日卒去

【クウカイ】
MIX犬去勢♂
2005年生まれ
香川県高松市で保護
くちょ真面目むぱぞう
9歳でクリッカードッグとしてデビュー
たまにAAEのわんこ先生を務める。

【麟】
柴犬去勢済み♂
推定2006年生まれ
近所の公園で保護
趣味・おとしゃんを齧ること
クリッカー柴の道を驀進中。


【キララ】
MIXメス 2004年生まれ。
もと福島の被災犬
面倒見がよく物見高いお嬢様
セラピードッグ、AAEの
わんこ先生として活動していたが引退。

【ゴンザレス・チャーシュー】
MIX猫オス 年齢不詳
茶トラの中の茶トラ
特技はジャイアン系熱唱。
福島は新地町で保護される。
オスなのに乳腺腫瘍発症。
良性だったけどFIV+だし、
ウチの子決定。現在8.1キロ。

【サチコさん】
白柴系ミックス犬、推定15歳超
(2015年6月18日現在)
ゆえあって元主が飼育を放棄したため
我が家へ。亮子は介護者認定。
得意技は「5歳若かったらただじゃおかない」ムキ顔。


【おとしゃん】
いろいろと忍耐づよき配偶者。
寛容だが犬扱いは依然へたくそ。
もともと猫の人。
脊髄反射でしゃべる。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター

最新記事

Adopt Me!!!

新しく家族を迎えるなら… 生体販売のペットショップは 要りません!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。