今日もわんにゃん日和

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ふくしま被災子犬トットとハート 子犬のケンカと被災犬ストレス

仲良しでいられたらよかったのにね

トットとハートの首に、おかしな筒っぽがついてる?
そうなんです…。
これには本当に深いわけが。
そして、私と、シェルターのボランティアのみんなは、とても心を痛めています。

子犬の、ケンカ。

笑っちゃダメですよ。いわゆる、子犬同士のガウガウ遊びとは全く違うことなんです。

2ヵ月齢の子犬が、流血しても食らいつき合い続けるような、ケンカをする。

そんなこと、あるの? って思うと思います。私だって、そう思っていました。
シェルターのまるちゃんからは「この子たち、生存競争が激しいようなの」と相談を受けていました。
実際にこの目でみるまでは、私も信じてなかった部分があります。
「だって子犬のケンカでしょう?」って。

キララが先導役

普段は、キララが先導役で、トットとハートはそれはよく遊んでいたのです。
最初は、ごはんのときでした。
互いに、たっぷりフードボウルにご飯があるのに、互いの分をにらみ、取りに行こうとして
唸り合いになり、ガツンと咬み合うケンカが始まってしまう。

このときは、すぐに引き分け、次から別々のケージで食べさせることにしました。
食べきれないほどのご飯を与えて安心させれば、ケンカもしないだろう、そう思いました。

ところが、それは全く収まる気配がありませんでした。
ケージを分けても、ケージごしに唸り合う。
ケージのしきりに、タオルを掛けて互いに見えないようにしました。

分けて食べさせる

2日ほどして、うっかりケージの仕切りが開いていたところをすり抜け、互いに
また咬み合いになりました。
大慌てで引き分け、次からは別の部屋で食べさせるようにしました。

お世話を手伝ってくれるボランティアも「普通に遊んでたよ」と。
誰も、ケンカするようには見えない、ただただガウガウが元気よすぎるだけじゃない?と。

その夜、噛み噛みオモチャをめぐって、また2頭は唸り合い、咬み合いになりました。
一瞬の出来事で、私も引き分けられず、気がついたら小さな乳歯が互いの皮膚にガッチリ食い込み、
みるみる、体格が小さいトットの首から肩にかけて、真っ赤になっていきました。
それでも、ハートは離しません。トットは、キャンとも言わず、目を三角にして、互いに唾液が泡になるぐらい
興奮しながら、食らいつき合っていました。

とうとう、2頭の口を手でこじ開け、引き離しました。
尖った乳歯で、私も手を切ってしまいました。

引き離したとたん、トットは痛みで鳴き出しました。
震えるトットを夜間救急病院へ担ぎ込み、抗生物質と痛み止めを注射してもらいました。
痛みが止まると、けろりとして甘えるトット。

その夜は、2頭を引き離して別室で寝かせました…。
すると、互いに寂しがって泣き叫ぶのです。
ヒャンヒャンキャンキャン、だけではありません。
うぉ~~~ん、うぉ~~~ん、遠吠えが始まるのです。相当の音量です。
やむなく、一緒にしようとすると、とたんに2頭の形相が変わり、いまにも喰いつきあおうとする。
離すとまた、遠吠え…。

あたちなりに反省しているの…

トットをキララに任せ、私はハートと一緒に寝ることにしました。
眠れない一夜が明けましたが、とうとう、お隣から苦情が来ました。
「子犬ですので、申し訳ありません、なるべく音が漏れないようにしますすぐに静かになりますのでご容赦ください」
とご説明しましたが、理解していただくことはできなさそうでした。

トットとハートを病院へつれて行き、H先生に事の次第を相談して、ハートを預けることにしました。
せっかくシェルターから連れてきたのに、かわいそうに…。申し訳ない思いでいっぱいでした。
ですが、我が家の構造上、2頭の気配が互いにわからないように完全に分けるのが難しい上、
雨戸を閉めても、声は漏れます。

2頭を一緒にしておくことさえできれば、バタバタ暴れはしますが、ほとんど鳴くことはないのです。
子犬たちがケンカしないよう、鳴かないよう、代わり交代につきっきり、私自身、十分に眠ることも
ご飯をたべることも、できなくなってしまっていました。

夕方、ハートを病院へ迎えに行ったとき、H先生がつけてくれたのが、この筒ッぽだったのです。

ネックカラーで首を防御H先生のアイディア

「子犬の乳歯だから、致命傷になることはないはず。でも、とりあえず首もとだけ守って上げましょう。医療用にも、こういうネックガードってあるんですよ。首をガードすることで、咬んで首を振ることができなくなるので、怪我をしにくい、攻撃しにくいはず。激しいケンカは、順位付けがうまくいっていないからで、互いに順位が決まりさえすれば収まるかもしれない。これで安全を確保した上で様子をみてやって」

可哀想に思えます。でも、口輪を付けるわけにはいかない子犬ですので、ボール紙の筒っぽでガードできるなら、とりあえず様子を見てみよう、と思いました。

口輪ならぬ、のど輪?? やった!成功した!ように思えました…。
2頭の、筒っぽをつけての再会の様子です。


最初。

これが唸り合いです。


順位決めのような行動に見えます。
すごいうなり声でしょう? いわゆる「ガウガウ遊び」とは全く違う感じ、わかりますでしょうか。
昨日までは、ここからガップリ咬み合いでした。
キララが止めに入ろうとするのですが、とばっちりを食うとかわいそうなので
(預かりッ子ですし)外に出しました。


緊張状態から、少しずつ互いにシグナルを出してなだめ合いに入ります。
こんなに小さくても、ボディランゲージはかなりのもの。
さすがに9頭きょうだいでもまれただけあります。

最後に、トットとハートの仲直りの瞬間を。


プレイバウが出て、仲直りです。
このときは本当にほっとしました。「はぁ~よかった…」
2頭はまた一緒のケージで寝起きできるようになり、これで鳴き声の問題も解消されて2頭で暮らしていけるだろう、と思いました。

大どんでんが~~~~えし!

2頭のケンカは、筒っぽでは収まることはなかったのです。
まもなくのことでした。
今度は、普通のオモチャ、食べ物とは全くかんけいのないもので、それは起こりました。
やはり、2頭の口をこじ開けねば収まらず、またしてもトットは血だらけになってしまいました。

万策尽きた、と思いました。
ハートを、病院へ預け、いそいで他の預かりさんを探すしかなかったのです。

・・・・・・・・・・・

実は、いろいろな方(専門家)に、子犬の攻撃性についても相談していました。

いくつか、辛い事実がわかりました。
ブリーダーなどの限られた空間で、2ヵ月齢程度の子犬で、殺し合いになる例が実はある、ということ。
きょうだい同士の攻撃性が、場合によっては将来、他の犬に向けられる恐れがないとはいえないため、アメリカのシェルターでは、そのような子犬は、譲渡対象から外され、安楽死になること…。

麟のことで、死ぬほど悩んだ「譲渡の責任」に、またもや突き当たるのか。
しかも、こんなに幼い子犬たちなのに?

譲渡すべきでない、という声もいくつかありました。ハートは、20キロを超える体格になるかもしれない。
将来が危険なのではないのか、と。
万が一、成犬になってから攻撃性が他の犬や人間に向けられるようになったら、取り返しがつかないよと。

いかなる場合もいざとなったら、という心構えだけは、いつでも私はしてあります。
ですが、今回は、あんまりだ、という思いのほうが強かった。

ボランティアのみんなや、H先生、ほかボランティアの関係のトレーナーさんや預かりさんたちに相談しました。
きょうだいを引き離し、環境を整えることで、十分に修正は可能だという意見が、大多数でした。
獣医さんでも、こんな子犬の安楽死は、引き受けてはいただけません。

アメリカでは、将来少しでも危険があれば、そこでストップをかける。これは訴訟のお国柄でもあります。
でも、日本では、可能な限り環境を整え、可能性を十分に考慮して、よい結果を導き出そうとする。
「日本独自の考え方」…でもあります。

預けている間に、H先生はハートの行動を注意深く見まもってくださいました。
そして、私にこう言いました。

「この子の一番いいところはね、人間に甘噛みでも歯を立てないこと。その抑制はきちんと効いているよ。
ウチ(病院)の犬は、誰にでも愛想がいいタイプではないけれど、ハートちゃんはウチの犬ともきちんと遊べたし、一緒になって庭をかけまわって、一切攻撃的な様子は見せなかった。

うんと、運動量の多い子だから、庭を走り回らせてあげられるような家にもらってもらえるといいわね。
行動の問題の大半は、運動量を増やすことで解決することもわかっているから、そのつもりでね」



私がそんなに簡単に絶望してはいけない。そう思いました。

同じくにゃんだーガードでボランティアをする、愛知のくらふとはうすゆうさんが、預かりを申し出てくれました。
本当は、静岡のゆかさんが預かった、トットとハートのきょうだい犬(もも子)を、ゆうさんがリレーする予定でした。
でも、困り果てた私の頼みに応じて、ゆかさんがもも子の預かりを継続してくれると言ってくれたのです。

11月30日、私は新幹線で、ハートを名古屋まで運びました…。
その様子は次の日記に。

・・・・・・・・

ハートもトットも、もも子も、もう1頭、別の方が預かっているきょうだい犬も…。
同居犬への攻撃性は、全く見られません。
むしろ、非常に抑制が効いています。

キララが、ハートを教育しているところ。
キララあたちは教育係!
すぐに、ハートはキャンといってお腹を見せるし、トットも同じです。
キララの体には、ひっかき傷ひとつついていませんから、咬み加減が抑制されているのはここでも証明できます。

なかよしきょうだいだったよね

ただただ、同胎のきょうだい同士だと、本気で争ってしまう。
母犬の胎内にいるときから、強いストレスにさらされていたであろう9頭のきょうだい。
生まれてからも、ご飯が足りず、争ったこともあるはずのきょうだい。
身を寄せ合って、温め合って夜をしのいでも、朝には食べ物をめぐって争わなければいけなかったのかもしれません。

原発事故さえなかったら、この子たちはこんなふうに育たずに済んだかもしれない。
もちろん、もしかしたら生まれてこなかったかもしれない。

この子たちを産んだのは、原発事故といって過言でない。

せめて、安心して一生を送らせてあげるのが、人としての償いじゃないのか。
私はそう思えてなりません。

トットとハートの仲良し寝顔

トットとハートが最後に一緒に寝ていた姿です。
もう二度と、会うことはない姉妹です。
多くの犬たちがそうであるように、彼女たちも、また。

この姿を悲しく愛おしいと思うのは、人間のセンチメンタリズムでしかないかもしれません。
でもね、大事な大事な、あんたたちの記憶、だと私は思っているのよ。





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*Comment

読んでいてはるなとりぼんの喧嘩を思い浮かべました。小型犬なのに・・・とほんとに最初は愕然としました。殺し合いそうになるほどの喧嘩をするのに、相手が見えなくなると異常なほど求めて(いるように見える)けんかの原因は本犬たちしかわかりません。けんかのきっかけも時間と共にかわってきます。
それぞれ幸せの道を歩むことができるのなら、それが一番なのかもしれません。トットとハートの里親さんには今回のことも含めてすべてを受止め、これからの犬生を穏やかに導き見守ってくれるそんなご家族に迎えられることを願っています。
ワンコに教えられることは多いですね、亮子さん♪
  • posted by くりママ
  • URL
  • 2011.12/02 14:25分
  • [Edit]

ちびワン達、こんな大変な事になってたのですね!
毎日心を痛めて過ごされていたのですね。
ほんとに辛いことです。こんなことがあるなんて・・・  みんな幸せになって欲しい!
きっとお疲れでくたくただと思います。身体に気をつけてくださいね。
  • posted by coco
  • URL
  • 2011.12/09 22:40分
  • [Edit]

>くりママさん

こんにちは~、長期放置ごめんなさいね~。
そして、先日は飼い主塾、行けなくてお会いできませんでした…残念。
次にはまた復活しますのでね。

そう、わたしも、はるちゃんりぼちゃんのことが頭をよぎりました。
ケンカをしながらも、互いを求め合う姿って、本当に切なかったです。
トット、ハートの姉妹は、これからもっともっと大きくなっていくため、
引き離すという選択肢しかありませんでした。
攻撃性を育てないため…
とはいいつつも、なにか方法がなかったのか(私の所では無理だとしても)
いろいろ、考えてしまったりしました。

それにしても、なんでウチには、手を変え品を変え、攻撃性の問題のある子が来るんだろうか~!?


  • posted by 亮子@クウカイママ
  • URL
  • 2011.12/21 13:31分
  • [Edit]

>cocoさん再び

本当に、なんでこんな幼い子犬が…と思って、やりきれませんでした。
やはり、犬のことって勉強してもしても、わかることってちょっとだけだわ~って思います。

ただ、心配をよそに、新しいおうちへ行った子たちは、先住犬たちともちゃんと仲良く
やっていく術はみにつけていたようです。
安心しました…。
このまま、おだやかにおとなになっていってほしいと思います。
  • posted by 亮子@クウカイママ
  • URL
  • 2011.12/21 13:36分
  • [Edit]

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プロフィール

中村 麻衣(亮子@クウカイママ)

Author:中村 麻衣(亮子@クウカイママ)
【私】
ピーナッツ県在住
愛玩動物飼養管理士1級
J-HANBSインストラクター
4ワン1ニャンの母
地域の犬猫ボランティア
本業・医療を専攻するライター

もう我が家に犬猫は増やせませんともさ!!

【レイ】
MIX猫去勢♂ 
1998年生まれ
民間保護施設より譲受
白黒の変顔じいちゃん
2015年2月11日卒去

【めめ】
MIX猫避妊♀
推定2004年生まれ
近所の公園で保護
究極のお膝にゃんこ
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2014年3月29日卒去

【クウカイ】
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2005年生まれ
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【麟】
柴犬去勢済み♂
推定2006年生まれ
近所の公園で保護
趣味・おとしゃんを齧ること
クリッカー柴の道を驀進中。


【キララ】
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(2015年6月18日現在)
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