今日もわんにゃん日和

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転位行動と転嫁行動、反射的な行動


レイちんに興味津々の麟。檻ごしで、どうしていいかわからず、尻尾に当たってることがありますが、このときには、落ち着いて見てました。レイちんのゆうゆうたる態度がなぜか笑えます。

雨になりましたが、やっとやっと、本当に涼しくなってくれそうですね~。
あ~ありがたやありがたや…寒いのは大丈夫ですが、暑いのは極端に苦手な私にとって、心の底から安堵なのです。
暑さといえば、犬たちは人間よりずっと暑さに弱いはずですが、あの子たちが一番ほっとしていることでしょうね。麟の行動を見ていても、暑い日は落ち着かないのは確かだと思います。涼しくなったら聞き分けがいいこと…
餃子耳も多少解消されるようです(笑)

さて、以前の記事「麟が咬むメカニズム」で、私は次のように記述しています。

この咬みを、これまで私は「転位的に」と表現してきましたが、麟の場合ちょっと違うのだそうです。
転位的、というと、犬自身が半ば意識して、八つ当たり的な行動をとること。
麟の場合は、転位的といえるほど感情が入っているかどうか不明で、どちらかというと「反射的に」その場にあるものを咬んでいる可能性があるそうです。

(麟が対犬で興奮し、自分の尾に当たる状態になるのを止めると、リードやリードを持つ人を咬むことの説明です)


この部分に関連して、A先生から、追加訂正をいただきました。
行動学、という学問の話になりますので、用語は正確を期して書かなければなりません。
本当によい勉強をさせていただいています。
まず、先生からのメールをそのまま抜き出ししますね。

転位行動は、葛藤状態にある場合に生じる、その状況にふさわしくない(意味のない)行動のことを指します。
いわゆるカーミングシグナルがこれにあたります。

また、麟くんの、他犬に出会ってどうしていいか分からなくなって尾を追いかけるという行動もそれ自体は転位行動にあたります。
転位行動が度々生じるようになった場合、常同化したという意味で常同行動と呼びます。

本来の対象がないため他をターゲットとするというのも、本来の対象に対してアクションを起こしたいけど起こせない(=葛藤)、解決にはつながらないけど、他をターゲットとするという意味では転位的に含まれるのですが、
あまり一般的な説明ではありませんでした。

よく似た言葉で転嫁行動という言葉もありますが、こちらは、「活動の方向が、本来の標的から外れ、適切ではない別の標的に向かってしまうこと」を指します。
転位との違いは、標的が同種であるかどうか(物にあたるのであれば転位、人に攻撃するのであれば転嫁)です。

本によっては使い方が異なることもありますが、今回の説明が基本的な考え方です。
これらの言葉を使って麟くんの状況を説明するのであれば、他犬と出会ってどうしていいか分からず混乱したり葛藤が生じ、自分の尾を噛む(=転位行動)
その行動をやめさせようとすると、尾のすぐ近くに手を置くことになるため、反射的に手を噛まれてしまうとなると思います。


カーミングシグナルが転位行動だということは、少し勉強された方ならご存じだと思います。カーミングシグナルはよく、「犬が犬をなだめて争いを避けるための行動」というように説明されたり理解されたりしているのですが(私もちょっと前まではそういう理解でした)、犬がそこまで意識的にそうしているかといえば、そうでないという行動もたくさんあるということです。

話は少しそれますが、麟があまりカーミングシグナルらしきものを出さなかったのに、最近それが垣間見えることが出てきて、さらに小田原ではいくつもハッキリ確認できたことには、テゥーリッド・ルーガス著『カーミングシグナル』の52ページに、答えとなるようなくだりがありました。

ストレスがかかるような状況では、若い犬や非常に高いストレスを受けている犬は、カーミングシグナルを使いません。ストレスがかかると、脳は働きを止めてしまいます。犬が対処できるような環境を作ってあげましょう。脅威となるものを減らすか取り去ってしまいます。犬に何が起きているのか見させてあげてください。シグナルを取り戻すでしょう

何か非常に強いストレスによって、ほとんど働きを止めていた麟の脳は、堰を切ったように働き始めているのかもしれません。怖いことがあると、なんでもかんでも尻尾に噛みついて済ませていた麟が、表現を取り戻しているのだと確かに私も感じています。

ある日の麟とレイ1

さて、転位行動と転嫁行動に戻ります。
先生から上のメールをいただいて、ハッと思い当たったことがあります。
麟のように、興奮しているときに、とばっちり的に咬まれる状況を、転位咬みとか、転位性の咬み、とかすべて一括して表現してきました。上記の先生の説明に照らすと、ちょっと言葉的に違うということがわかります。そこで、次のように質問しました。

私が「転位咬み」と表現していることは、実は2つのパターンがあるのではないでしょうか

●ひとつが、麟の行動と同じで、転位行動→なんらかの介入→反射
的にそこにあった手やリードを咬んでしまう=反射的な咬み

●もうひとつが、たとえばですが、他の犬を攻撃しようとした→飼い主に
止められた→攻撃の矛先を変えて飼い主を咬んだ=転嫁行動としての咬み

と理解したのですが、これでよいのでしょうか。


これに対して、先生から次のようにお返事をいただきました。

はい、その通りです。
ただ、これもまたいつかは変わるかもしれません。
すべてが解釈の問題になってしまうので。
唸りなどの威嚇もなく、ぱっと一度噛みついてしまったのであれば、反射的な噛みの可能性が高いですし、逆に狙う感じがあり何度も攻撃してくる場合には転嫁性の噛みととらえています。
中には異なる考え方の先生もいらっしゃると思いますので、言いきるのは難しいですが。


解釈の問題…そうですよね。
行動学って、その動物の生活を、人の言葉で解釈していることにほかならない学問なのですよね。
だから、支配性理論のように、複雑怪奇摩訶不思議な解釈になってしまうことがある、と。

生き物を相手にする生きている学問、だから、流動的な部分もあるということ。
解釈によるということは、たぶん国民性や文化によっても、また同じ国、同じ文化であっても時代によって解釈に違いができるということでもあると私は思います。

To be, or not to be, that is the question.

これを、

生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ

と訳すか。

アリマス、アリマセン、アレハナンデスカ(ハムレットの邦訳の最初はこれだという説があります)

と訳すか。


鼻デカ麟

国や文化や時代を超えて、この地上に生きる者同士としての解釈ができたらいいなぁ。
そんなふうに、思ったのでした。
思い切り文系解釈ではありますが(^^;)







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本業・医療を専攻するライター

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【レイ】
MIX猫去勢♂ 
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2015年2月11日卒去

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