今日もわんにゃん日和

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ボランティアとママの違い(1)

6月13日、麟が突然、保護主のトトちゃんママにケガを負わせてしまってから、言葉にできないぐらい悩みました。
ボランティア、というものは、仕事に対する対価はもらいません。だからといって責任がないかといえば、全くそんなことはありません。むしろ、お金をいただかないからこそ、誰に対しても誠実に仕事をするからこそのボランティアだと私は思っています。

保護犬を譲渡するボランティアは、犬を助けて誰かに渡す、それだけの仕事ではありません。
保護された犬と、譲渡する家族を、幸せでつなぐ。何年、あるいは十何年にわたって、犬と家族の幸せをサポートするところまでが、本来の仕事です。

少し話は飛びますが、私は、ノーキル施設(動物シェルターで、保護した動物を絶対に殺さない施設のこと)は、不可能かつ実際的でないという考えの持ち主です。麟とさつきのことで、バタバタしていて記事をアップしそこねていますが、「飼い主大学」の動物愛護法改正についての講座でも、そのことは確認できました。命があることだけが、動物(人も含め)の幸せとは考えません。

私自身は、動物が病気やケガで深く苦しんでいるとき、人に危害を加えることが防止できないとき、人が動物の一生に責任を持てないとき、安楽死は、動物も人もそれ以上の苦しみを持たずに済む、必要な手段だと思っています。

私は、麟を安楽死させることを、考えていました。

麟を、行動療法やトレーニングを続け、不妊手術をし、歯を削り、「安全な犬」として譲渡することは、短期間では難しすぎると思いました。長期間…2年、3年とかければ、きっと麟の問題は解決できるでしょう。家庭犬として、麟は十分に愛情深く、一緒に生きるのに楽しい存在になるはずだと思います。

「飼い主ならば」
です。

「保護ボランティアとして」、保護中に誰かに再びけがを負わせるリスクを背負いながら、何十万ものお金をかけ、何年もの時間をかけ、我が家の子たちに不自由と精神的なストレスをかけながら、それを続けるには、あまりにも負担が大きすぎます。新しい飼い主さんには、ある程度の医療費の負担をお願いしていますが、それも、「飼い主として最低限払うべき」混合・狂犬病のワクチン代、去勢費用、畜犬登録料、実費でそれだけです。ざっと3~5万程度でしょうか。

そこまでの負担を、負うべきなのか。
誰かにけがをさせるリスクを、背負うべきなのか。
リスクの高い犬を、命を救うという名目で譲渡しようと考えていいのだろうか。
そこまでして「救いたい」と考えることは、かえって傲慢なのではないか。



そんな、きれいごと、で済みませんでした。



誰かにけがをまたさせれば、私はこの地元で、やっと築いてきたボランティアとしての信頼を、失ってしまうことになります。ようやっと、軌道に乗り始めた、動物愛護の啓発という仕事。ようやっと認知されてきた、たくさんの動物を救う仕事、です。私は、それを失いたくありませんでした。

お金をどうしたらいいのか。クウカイの脚は、秋までには待ったなしの状態になるでしょう。
たとえ借金してでも、痛みを訴えたら、すぐに病院へいかなければならない。時間だって仕事を持ちながら、クウカイを看護するだけで大変なのは目に見えています。私自身が心身、金銭ともに疲弊してしまうの火を見るより明らかです。

麟のための基金を募ることも考えました。
でも、募金活動がどれだけ大変で、どれだけ気の重いものかは、私は嫌というほど知っています。
しかも、麟は譲渡できない可能性が高い。

口輪をつける練習を日々していても、2,3歩あるいて口輪をむしりとる麟に、疲れていました。
口輪をつけて散歩していても、万が一私を振り切って、口輪をむしりとってしまえば…。アウト。

どちらを向いても、アウト、アウト、アウト。
出口が見えませんでした。

それならば、私が、この子の命をこの手で奪おう。



獣医さん2人には、相談して、安楽死をお願いできることになっていました。
あとは、麟を公示してもらい、私の犬として受け出すことだけ。


ところが、保健所で相談したとき、思いがけない壁に突き当たりました。

「咬傷の届けこそ出ていないけれど、咬傷歴がわかるということであれば、公示の後は、譲渡できません。そのまま、2週間狂犬病の発病がないかの確認をしたあと、殺処分です。たとえ、そのまま安楽死のため、ということであっても、万万が一の事故の可能性はないとはいえない。行政としては、それはできないことなんですよ」

これが、保健所としての決定でした。
今年の担当者の方は、長年、県のセンターで、譲渡にも携わってこられた方です。
さつきのことも、麟のことも、規則をかなり曲げることになる私の申し出を、それでも次々と検討してくださってきました。柏市の保健所は、譲渡にもかなり力を入れ始めています。

「私も、保護犬をしつけなおして譲渡という仕事をしていたので、あなたの思うことは痛いほどわかる。けれど、私の考えだけではどうしてあげることもできない。危険がある限り、行政として、ノーと言わざるをえないの。だから、柴犬の子はこちらに任せてちょうだい、やはり、その子は危険だから…」

ですが、担当者の方も私も、そこで言葉を失ってしまいました。

センターで2週間、そして炭酸ガスによる致死処分となると、麟がどれだけ苦しむか計り知れないからです。

せめて、引き取り後すぐ、ということであれば、まだしも…。
一番、麟がこれまで苦しんでいたはずの、対犬に対する恐怖。
冷たいコンクリートと鉄の檻の中で、たとえ1頭であろうと、他の檻から聞こえる犬の声と気配におびえ、興奮し、檻を狂ったように咬みながら過ごす2週間…。

1頭だけでの致死処分はないでしょうから、最後には知らない犬と一緒にされ、処分機まで追われていき、不安の中で苦しみながら、息絶える。

耐えられませんでした。

炭酸ガスによる致死処分が、苦痛がない、という話はすでに通用しなくなっています。
ですが、私はだから致死処分を責めるつもりはありません。
ボタンを押すことのない私たちが、それをしてくださる人を責めるのは、筋が違うからです。
そして、麻酔による安楽死であるなら良いかといえば、それも違う。

それでも、一度この手に抱いた動物を、そこへ送ることは私にはできません。

私は、思い詰めすぎていたかもしれません。
冷静に話すつもりでも、涙が抑えきれず、担当者の方は本当に辛い思いをされたと思います。
ですが、麟をすぐにここへ連れてきなさい、とはおっしゃらず、もう一度考えてみて、とだけ。
私は、重苦しく保健所を後にしました。

・・・・・・・・・・・・・

メールをくださったみなさん、心配してのぞきに来てくださっているみなさん
本当に、本当にありがとうございます。
今、心身ともに極限状態の緊張から解き放されて、私はだいぶ楽になりました。
ですが、もうちょっとの間だけコメ欄閉じさせて下さいね。











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プロフィール

中村 麻衣(亮子@クウカイママ)

Author:中村 麻衣(亮子@クウカイママ)
【私】
ピーナッツ県在住
愛玩動物飼養管理士1級
J-HANBSインストラクター
4ワン1ニャンの母
地域の犬猫ボランティア
本業・医療を専攻するライター

もう我が家に犬猫は増やせませんともさ!!

【レイ】
MIX猫去勢♂ 
1998年生まれ
民間保護施設より譲受
白黒の変顔じいちゃん
2015年2月11日卒去

【めめ】
MIX猫避妊♀
推定2004年生まれ
近所の公園で保護
究極のお膝にゃんこ
FilVプラス
2014年3月29日卒去

【クウカイ】
MIX犬去勢♂
2005年生まれ
香川県高松市で保護
くちょ真面目むぱぞう
9歳でクリッカードッグとしてデビュー
たまにAAEのわんこ先生を務める。

【麟】
柴犬去勢済み♂
推定2006年生まれ
近所の公園で保護
趣味・おとしゃんを齧ること
クリッカー柴の道を驀進中。


【キララ】
MIXメス 2004年生まれ。
もと福島の被災犬
面倒見がよく物見高いお嬢様
セラピードッグ、AAEの
わんこ先生として活動していたが引退。

【ゴンザレス・チャーシュー】
MIX猫オス 年齢不詳
茶トラの中の茶トラ
特技はジャイアン系熱唱。
福島は新地町で保護される。
オスなのに乳腺腫瘍発症。
良性だったけどFIV+だし、
ウチの子決定。現在8.1キロ。

【サチコさん】
白柴系ミックス犬、推定15歳超
(2015年6月18日現在)
ゆえあって元主が飼育を放棄したため
我が家へ。亮子は介護者認定。
得意技は「5歳若かったらただじゃおかない」ムキ顔。


【おとしゃん】
いろいろと忍耐づよき配偶者。
寛容だが犬扱いは依然へたくそ。
もともと猫の人。
脊髄反射でしゃべる。

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