今日もわんにゃん日和

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強制給餌


にゃんこやわんこの愛らしいお口には、美味しいものを詰め込んでやりたくなるのが人情。
オイチイオイチイと一生懸命食べる姿、もっとちょうだいとねだるキラキラお目目は、本当に宝物。

だけど、「何も食べたくないの、ほうっておいて」と拒否するにゃんこの小さな口に、無理やり餌を詰め込まなくてはならないなんて、本当につらい。

ソウジは、ようやく高熱が下がったものの、まったくものを食べようとしなくなってしまっていた。「もう熱は下がったんだよ、なにか食べられるでしょう?」散歩をしたあと美味しそうに食べたカニ缶も、次の日にはもう見向きもしなかった。いままで大好きだった缶詰をあれこれ開けてはスプーンでほんの少しすくって鼻先に持っていってみるが、ニオイをかぐのも嫌そうに顔を背けてしまう。かつお節までNG。

とうとう、卵の黄身さえも、舐めなくなった。

貧血の進んだ体で、ほんの少しのカロリーすら入れなければ、動くのもつらくなるはず。それなのに、わざわざ二階から降りてきて、階下の風呂場で水を飲みたがったり、人の手の届かないところで眠りたがったり。とうとう、その移動の途中で脚がふらついたり、水を飲み終わったらその場でうずくまって肩で息をするようになってきた。

10日前の血液検査では、貧血以外の危険な所見はなかったし、貧血も今すぐどうのこうのというレベルまでは、幸いなことに下がっていなかった。

だけど、このままでは衰弱がどんどん進んでしまう。

「いざとなったら、強制給餌してしまっていいから。猫は、嘔吐がなければ強制給餌して大丈夫ですからね、めげずにやってみてね」とH先生に言われていた。

強制給餌とは、文字通り、強制的に餌を食べさせること。嫌がる猫を押さえつけ、食いしばった口の、犬歯(猫なのに犬歯なのね)の横から注射器のの口を押し込み、どろどろした餌を流し込む。考えるだけで気がめいり、やってみると罪悪感と自己嫌悪にさいなまれる「作業」だ。

およそ生物として生まれたからには、食事は楽しくなければならない、と思う。
たとえ野生生物で、食物を得るには命がけで、外的から身を守りながら必死で腹に詰め込むような食事であれ、口に入れ、飲み込む瞬間には、快感が伴っているはず。
人間だって、何かとてつもなく悲しいこととかつらいことがあって、本当に食欲がないときに、強いて進められて何かを口にしたとき、思いがけずその味に癒されることもある。

だけど、本当に食べたくないのに、口をこじ開けられて無理やりおいしくもないものを流し込まれるというのは、人権侵害というより生物権の侵害といっていいんじゃないかと思う。

それを、私は決行することにした。

理由は、、何よりも、「このまま死ぬのは早すぎるぞ」と思ったから。
たとえ、ソウジが「いずれ食べよう」と思っていたとしても、現在食欲を失ったまま、何日も消化器官を動かさなければ、よりいっそう食欲は失われ、消化力も失われていく。衰弱が進み、気がついたら食べたくても食べられなくなってしまっているかもしれない。

ソウジ自身がどう思ってるのかなんて、わかりっこない。
ただただ、現在「食べたくない、ほうっておいて」でしかない。

ごめん。私のエゴかもしれないけれど、やっぱりお前にもうちょっと生きていてほしい。

ヒルズのa/d缶は、衰弱した子に使うことの多い、やわらかいペーストの高栄養食だ。普通に食べさせてもよし、シリンジに詰めて、流動食にしてもよし。

3ccのシリンジに詰めて、ソウジにタオルで涎掛けをし、胸に抱いて、シリンジをくわえさせた。

少しずつ流し込むと、飲み込むのを拒否するので、口からあふれてしまう。暴れようとする力はもうあまりないのだが、それでも渾身の力で私の手を逃れようとする。あふれた餌が、猫と私の胸元を汚す。

「ソウジ、いい子だね~、ほら、美味しいからね、食べないと力がでないからね、少しでいいから飲み込もうね~、ほら、おいしいおいしい」

ごつごつの背骨やあばらが指先で数えられる。
あばらの中ほどの腫瘍が、異様に大きく感じられる。
口を食いしばる力がどんどん強くなり、私を見上げている目がひどく怒っている。

こんなに嫌がっているのに、もう食べさせるのもやめて、自然にまかせようか。
なんども、手から力が抜けそうになる。「もういいよ」と放してやりたくなる。

「ごめんね、ごめんね。どうか飲み込んで」

たった3cc。スプーン一杯にも満たない。
それが、ひどく長い時間に思われる。
たったこれっぽっちの食べ物では、摂るカロリーよりも、暴れて失うカロリーのほうが多くはないだろうか。人として、生き物として、すごく間違ってる気がしてならない。

いやいや。今食べさせなければ、あとで後悔する。絶対に。

a/d缶をさらに、チキンスープで溶いてのばし、濃い目のスープ状にしてみる。さらにカロリーは低くなるかもしれないが、ソウジは液体に近いほうが拒否せず飲み込むことがわかった。卵の黄身などをまぜて、栄養価を少しでも高くしてみる。
一回に3ccを3本、10cc弱。2~3時間置きに。

25日、26日の二日間、悩みながら、めげそうになりながら、なんとか続けた。
もし、この二日間でソウジがよけい衰弱したりしたら。。。どうしても食欲を取り戻す気配すらなかったら。。。そのときこそは、自然にまかせよう。

27日の夕方、風呂場に水を飲みに来たソウジが、脱衣所で座り込んでいた。
クウカイがそのソウジをくんくん嗅いで、ついで、玄関へ何かニオイを嗅ぎながら歩いていった。なんだろうと思いながらついていくと、なんと下駄箱の下に、ソウジがウンチをしていた。ほとんど臭わないウンチだった。数日振りのウンチだった。腸が動いた証拠だ。二階のトイレまで行く気力がなかったのだろう。

クウカイが食べてしまわないように(過去、やらかしてます・・・汗)「えらかったね、教えてくれたのね」とおだてて居間へ帰し、後始末をする。ソウジもオシリを汚していたので拭く。

28日の朝になると、ソウジは心なしか、生気をとりもどしているようにみえた。
足取りも、ふらつかなくなっているようだ。
そして、まる3日ぶりに、台所に歩いてきた。何か、食べるものが欲しいというサインなのだ。

缶詰をさしだす。顔を背けてしまう。
卵の黄身をさしだす。やっぱり、顔を背けてしまう。
もう、やっぱり何も食べてくれないのだろうか。。。

かつお節のパックをひとつ開けてみる。ソウジが、お座りのままちょっと首を伸ばして、鼻をひくひくさせた! パックからひとつまみ取り出して、ソウジの鼻先にさしだす。

ソウジの口が開き、パクリとかつお節にくらいつき、ついでに私の指も一緒に噛んだ。
ソウジの生命力を、感じた気がした。

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*Comment

今まさに戦っています

ソウジくん本当に良かったですね、私も今愛猫が食べてくれることを願って強制給餌中です。自分で食べることを拒否して2週間以上たちます。(喧嘩の傷が原因で病院に連れて行った
ストレスなのか傷も治ってすべての検査もクリアーしたのに今日も食べてくれませんでした。検索してみつけたソウジくんの様子がラリーに似ていてビックリしました。そして、あきらめないで、この可哀想な作業を続けよう!と勇気をいただきました。ありがとうございます。
  • posted by keico
  • URL
  • 2013.02/02 14:50分
  • [Edit]

>keicoさん

レスが遅くなってすみません。
数年前の記事へのコメント、本当にありがとうございます。
ラリー君、強制給餌中とのこと、食べてくれるようになりましたでしょうか。
絶食してて検査クリアーということは、強靭な子だということですね。
きっと食べてくれると信じています。
ソウジも、天国で応援してくれていることでしょう!


  • posted by 亮子@クウカイママ
  • URL
  • 2013.02/06 22:21分
  • [Edit]

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プロフィール

中村 麻衣(亮子@クウカイママ)

Author:中村 麻衣(亮子@クウカイママ)
【私】
ピーナッツ県在住
愛玩動物飼養管理士1級
J-HANBSインストラクター
4ワン1ニャンの母
地域の犬猫ボランティア
本業・医療を専攻するライター

もう我が家に犬猫は増やせませんともさ!!

【レイ】
MIX猫去勢♂ 
1998年生まれ
民間保護施設より譲受
白黒の変顔じいちゃん
2015年2月11日卒去

【めめ】
MIX猫避妊♀
推定2004年生まれ
近所の公園で保護
究極のお膝にゃんこ
FilVプラス
2014年3月29日卒去

【クウカイ】
MIX犬去勢♂
2005年生まれ
香川県高松市で保護
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9歳でクリッカードッグとしてデビュー
たまにAAEのわんこ先生を務める。

【麟】
柴犬去勢済み♂
推定2006年生まれ
近所の公園で保護
趣味・おとしゃんを齧ること
クリッカー柴の道を驀進中。


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MIXメス 2004年生まれ。
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良性だったけどFIV+だし、
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ゆえあって元主が飼育を放棄したため
我が家へ。亮子は介護者認定。
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