今日もわんにゃん日和

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大往生






ずっとソウジの闘病を応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
ソウジは、本日、2006年6月10日 午後3時半、
家族みんなに見守られて、静かに静かに、虹の橋に旅立っていきました。
享年、推定8歳。
苦しみもせず、本当に眠るように、逝きました。



昏睡

8日夜中に、大量の便をしてから、ソウジはほとんど水を飲まなくなった。

それまで水を飲むために、よろよろと起きだしては風呂場に行き、洗面器から水を飲むとそのままへたり込むことを繰り返していた。いくら水気をふき取っても、風呂場はやはり湿気が多いし寒い。血が薄くなっているソウジは、本来乾いたところで保温してやらなければいけないはずなのだが、風呂場から動きたくないらしかった。風呂場にも乾いたタオルなどを敷いてやっていたが、やはり居間に連れ戻す。

風呂場で、冷たくなってたら、たまったもんじゃない、と思った。
タクが急死したのも、改造前ではあったけれども、風呂場だったからだ。

だが、9日には、ソウジはもうほとんど水を飲もうとせず、朝の散歩のあとは、ほとんど居間の隅のカーテンの下で、うつらうつらと眠って過ごしていた。正確に3時間おきに、オシッコのために起きる。
オシッコだけ済ましてしまうと、あとはほとんど眠っていたが、熟睡とは程遠いようで、体をもてあますように、壁に頭をもたせかけてみたり、頻繁に姿勢を変えていた。

9日の夜になると、水を飲まないのでオシッコの回数も減ってきた。
あまり動こうとしなくなったので、もう、あまり暗い隅にいてほしくなくて、籠に寝床を作り、その中に横たえて、私が寝るときも枕元においておくことにした。が、やはり気に入った場所で寝たいらしく、おきてしまうのでしかたなくクローゼットに入れた。

ソウジは、夜中中、クローゼットの中でわずかに身動きして姿勢を変えたり、出てきてダンボールの寝床に移ってみたりしたが、トイレには行った様子がなかった。

10日の朝が来た。
これで、5日。よくぞ、がんばってくれている。
今日は土曜日。夫が家に居て、ソウジを見てやることができる。

昨日まで、寝室の雨戸を開けると、ソウジは起きだしてよろよろとでもベランダに出てきたのに、今日は起き上がる様子もない。ぐったりしているソウジを抱き上げ、日の光の中に出してやる。細くなった首を上げて、外の空気を感じている様子のソウジ。今日なら、庭にも降ろしてやれるだろう。

朝食をとっているあいだ、ソウジが良く眠っているのでクローゼットにおいたままにしていたら、二階でバタンという物音がした。あわてて飛び上がると、寝ていたはずのソウジが、トイレの外で横倒しになっている。トイレにしきつめたペットシーツにオシッコが大量にしてあった。
ソウジは、トイレに起きて、またそのまま倒れたのだ。どこも汚されていなかった。
目を離すんじゃなかった、と悔いたが、遅い。

ソウジは、そのまま、昏睡状態に入っていった。
たぶん、オシッコの前後の血圧の変化に耐えられなくなっていたのだろう、と思う。
それまでも、なんどか倒れたりよろけたり、みんなトイレの前後だった。
そうまでしても、やっぱり、自力で、黙って、用を足そうとする。
レイちんも、そうだった。

倒れたソウジを、籠の寝床に入れ、階下に下ろしてやった。
ソウジは、呼びかけにときおりわずかにシッポをふってみせるほか、ほとんど反応がなくなった。
目も半開きのまま、浅くて早い呼吸をくりかえし、四肢はだらんと延ばしたまま。
籠のまま、庭にも出してやったが、もう何もわかってないように思えた。
せっかくの、晴れなのに。

黄疸

ソウジの尿が、ひどく黄色いままなことに気づいたのは、ほんの3日ほど前だ。
それまで、定期的にビタミンB液を輸液で入れていたので、オシッコはずっと黄色かったのだが、ビタミン剤特有のにおいが消えても、尿そのものの黄色さは消えるどころかどんどん濃くなっていった。

ビリルビン尿だ、と思った。
ソウジの体中の血液から、赤血球が壊れていく。壊れた赤血球の色素が、尿に出て行く。尿は褐色がかった濃い黄色に染まっていく。

口の粘膜も、真っ白を通り越して黄色くなってきた。肉球のピンクだった部分も、黄色くなってきている。耳の内側も。そして、毛をわけてみてぎょっとした。毛の根元にみえる皮膚が、染めたように黄色かった。

黄疸。
肝機能も、もうひどく悪いに違いない。

腎臓は、浮き出した肋骨の下側で丸く腫れていた。腎臓も、もう限界だろう。

それなのに、ソウジの心臓は、しっかり、しっかり打ち続けている。
たしか、腫瘍のレントゲンをとったとき、心臓も肥大の傾向があったはず。
腫瘍より、エイズより、心臓が先に来るかも、とおびえたときもあった。
そうか、きっと、肥大じゃなかった。心臓に毛が生えてるもんだから、大きく写ったに違いない。

痙攣

ソウジを看取ってこの一週間ばかりは、ほとんど私は眠れていない。
どうしても、夜中に、わずかの物音で起きてしまう。
そのたびに、ソウジがトイレに行こうとしてたり、姿勢を変えたりしている。
呼吸が苦しそうなときは、酸素吸入をしてやっていたり。

もし、眠っているうちに逝ってしまったら。最初はそれが怖かった。
この3日ぐらいは、私が眠っているうちに、ソウジも眠ったまま逝くのならしかたない、と思えるようになっていた。ただ、私が眠っているうちに急激に苦しんだら、と思うと、やはり眠れなかった。

昏睡に入ったソウジの傍らで、私は昼過ぎまで眠っていた。
不思議と、よく眠れた。ソウジは、静かな呼吸をしていて、目を覚まさなかった。

「ソウジの呼吸が速くなったぞ」
という夫の声で、目が覚めた。
「ソちゃ~ん、聞こえる? ソウジ~!」家族みんなで呼ぶと、わずかにシッポを振ってみせる。
やがて、シッポを振らなくなってきた。半開きの目は、開けっ放しのために乾き気味に見える。
生理食塩水で目薬代わりに流してやる。

小さな注射器から、水を含ませてやるが、飲み込まずにみんな流れ出てしまう。
ふっふっふっふ、という速くて短い呼吸を繰り返すうち、ソウジが手足を、歩くように動かした。
「ソウジ~、歩いてるの~? どこへ行くの~?」
元気なとき、よくレム睡眠の途中で、歩くような走るような、手足の動かし方をしたっけ。
今も、どこかへ行く夢を見ているんだろうか。

突然、その動きが大きくなり、ソウジが目を見開いたまま、口をカーッと開け、頭を後ろにそらした。
痙攣が来ているのだ。

真っ黄色の口。舌だけが、どうやらピンク色。
汚れた歯。腐ったような口臭。

このまま、どうか死なないで。
「ソちゃ~ん、どこへ行くの~、おいで~、こっちだよ~!」
呼んでみる。
酸素の缶から、わずかずつ酸素を吸わしてやる。
すると、口を閉じ、目を閉じ、そらした頭がまたゆっくり戻る。つっぱった四肢から、力が抜け、もとの速いけれども静かな呼吸に戻る。

それが、なんどか繰り返された。

酸素の缶が、もうあと1本しかない。たくさん買い足してあったが、所詮ボンベではなく、ある意味嗜好品に近い酸素缶。それでも、少しでも役立っているのだから。また買いに行こうか。間に合うだろうか。
「もう、それがなくなったら、終わりにしてやろうよ。酸素で生きながらえていても、長引くだけかもしれない」
夫が言った。

また、痙攣がおこる。カッとあけた口の中で、舌がひらひらと泳ぐ。最後の酸素缶の封を切り、吸わせてやりながら、言い聞かせる。
「ごめんね、これが最後の酸素だからね、たっぷり吸いなさい。これが終わったら、もう吸わせてあげられない」
もし、酸素が切れたあと、もっともっと、苦しい呼吸になったら。。。

午後2時半。
不思議なことに、最後の酸素が切れると同時に、痙攣はおさまり、二度と起こらなかった。
かわりに、速い呼吸の合間に、大きな深呼吸が混じるようになっていた。

気の進まぬまま、昼食を摂ると、また私は睡魔に襲われていた。
ソウジの昏睡がうつったみたいに、眠くて仕方がなかった。
母も眠くなったといって、二階の自室に入る。

冬場によくしていたように、ソウジを脇の下に抱えるようにして、毛布を被る。ソウジのペタンコになった体を覆う毛布が、わずかに上下する。うつらうつら。それを見ながら、居眠りする。
「ちょっと、郵便出してくる」
夫が出かけようとしたが、何をおもったか、出かけずに昼食の洗い物を始めた。
「行くんなら、ダッシュで行ってきたら?」
「うん、そうする」

大きな深呼吸が、2度、3度繰り返された。
ふっとそれが、さきほどまでより短く止まった気がして、毛布を跳ね除けた。

ソウジの胸が、動いていない?
「待って! ソウジの呼吸が止まったかもしれない!」
夫が、あわてて居間に入ってくる。
ソウジの胸に、耳をおしつけてみる。トックン、トックン、トックン・・・・トック・トック・・・

先ほどまで、しっかり打っていた心音が、途切れがちに聞こえる。

トックン・・・ト・ト・・・・トック・・・ト・・・・・・ト

眠っているようにしか見えない

何度確認しても、心音はそれ以上聞こえなかった。
夫が耳をつけてみたが、やっぱり何も聞こえなかった。
ソウジの胸も、もう少しも動いていない。

午後3時半、丁度。

「母さん、ソウジ逝ったよ」
母を起こす。

人間だって、こんなにきれいに逝けることはめったにないんじゃないだろうか?
目が開いたままだったので、H先生のところに、お礼と報告方々電話をかけ、目の閉じさせ方を聞く。
「最後まで、看取れたんですね?」
「ええ、家族全員が見守れました」
「本当に、いい子でしたね・・・お力落としだと思いますが」

目を閉じさせるには、まぶたと眼球の間に、薄く薄く延ばした綿を入れるのだそうだ。
ツルツルのガラス球のような眼球とまぶたがすべって開いてしまうので、綿で抵抗をつけるのだそうだ。
せっかく聞いたけれども、綿の買い置きがなかったので、死後硬直が始まるまで、目を指で閉じさせることにする。幸いにも、成功した。

ソウジは、眠ってるようにしか見えなかった。
さきほどまで、呼吸していたときのほうが、どこかつらそうな、どろんとした顔だったのに、今はもう、本当に楽そうな、ぐっすり眠ってるような、顔をしていた。

とてもかわいい顔で、涙が止まらなくて、ずっと泣き続けていた。
何も、悔いは残ってない。
だけど、いとおしくて、寂しくて、どうにもならない。
クウカイも、最初は私の鼻をガブガブしたのだが、そのうちやめてしまった。
泣かなくちゃいけないときだってあるんだよ、人間には。わかるね、クウカイ。

写真は、クウカイも見守っているところ、逝く1時間ほど前。
そして、ソちゃんの死に顔。見てやってくれる? 可愛いまんまなんだよ。

明日、ソウジを荼毘に付します。
いろいろ、書きたいことがまだあるので。。。

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