今日もわんにゃん日和

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チビ猫、急病


こんなことってあるだろうか。
チビ猫は今、病院の酸素室に入っている。

今朝、いつものように起きてきたチビ。明かりをつけてやって、窓を開けてやって、ちょっとあやしてから、クウカイの散歩にでかけた。

思えば、そのクウカイの散歩も、おかしなことになった。
どこからともなく現れた、ジャーマンシェパードのミックスらしき、大型で真っ黒の「迷い犬」。クウカイにじゃれついて、どこまでもどこまでも追いかけてくるのだ。足の悪いクウカイをかばい、「悪意はないんだけど、大きすぎて困りもの」のその子を一生懸命追い払おうとするのだが、クウカイが喜んでしまっていて離れたがらず、その子も、どこまでも追いかけてくる。

しまいには、クウカイを抱き上げて逃げ出した。
こんな日に限って、誰も通りかからない。公園へつけば誰かいるだろう、そう思ったけれど誰もいない。途中で、やっとのことで通りかかった女性に助けを求めるが、どうにもならない。近くのクリニック(ここの先生も犬飼いさん)に飛び込んだが、ドアは開いているのに誰もいない。

汗だくになり、ふらふらになり、自宅へ帰りついた。迷い犬はウレシそうについてきている。玄関で夫に大声で助けを求め、リードを持ってくるように叫んだけれども、なぜか夫はバケツを持って飛び出してきた。バケツじゃない!! そういおうとしたら、迷い犬は、夫を見るなり、突然飛んで逃げた。そのまま、姿が見えなくなってしまった。

ホッとしたが、こっちはふらふら、クウカイはオシッコもろくにしていない。(と、ここで突然気がついてクカに庭でシッコさせた)
また出かけるわけにいかないので、クカを家に入れ、「子供たち」と私たちの食事の準備に取り掛かる。11キロ半のクカを抱いて走ったせいで、腕に力が入らない。

ようやくの思いでクカとレイとチビのご飯を準備し、クカに食べさせているあいだにチビにやりにいく。チビは、いつもならば顔から先に飛んできてお皿に鼻を突っ込むのに、今朝はどうしたことか、口をつけようともしない。ただ、私のそばで、私の顔を見上げているだけだ。

おかしい。食い盛りの仔猫が、食欲が無いなんてはずはない。レイちんとはわけがちがう。あわてて熱を測ってみる。39、2度。多少熱があるようだ。呼吸も速い。

思えば、昨日の夜のご飯を半分残したっけ。下痢はしていないけれども、どうもオシッコの回数が多いわりにたくさん出ていない気がする。そういえば、昨日ぐらいから、あまり活発に遊んでいない気がする。部屋の外へ出してやっても、走りたがらないような。。。

少し、嫌な予感がする。この子は、ソウジと同じ白血病かエイズウィルスに感染しているのではないか。
初期感染で熱が出るのはよくあること。

朝いちでH先生の病院へ。
経緯を聞き、少し難しい顔をして、チビ猫の聴診をし、「努力呼吸していますね。…レントゲンを撮りましょう」といって準備を始めた。
最初に血液検査かと思っていた私は、あれ、と思った。

レントゲンは数秒しかかからない。
チビ猫といっしょに戻ってきた先生は、こう説明した。

「今、レントゲンがあがってきて画像を見ればわかると思いますが、胸水がたまってると思います。だけど、咳もないしくしゃみも目の症状も鼻の症状もない。猫風邪のような細菌性の感染による肺炎ではなく、猫伝染性腹膜炎、または白血病の感染の可能性が大きいです」

猫伝染性腹膜炎。私が一番怖いと思っている病気。これが発症すると、致死率はほぼ100パーセントだ。白血病の感染であれば、それより、少しだけ致死率は低いかもしれない。

どちらにしろ、チビ猫はいま、命の危機に瀕している。

「先生、猫伝染性腹膜炎(FIP)の潜伏期間って、どれぐらいなんですか?」
尋ねてみる。この子は下痢をしたことがない。また、もし(FIP)であれば、直接接触していないとはいえ、レイちんへの感染を心配しなければならない。

先生は、ため息を小さくつくようにして、話してくれた。
「猫伝染性腹膜炎は、コロナウィルスが原因ですが、とても不思議な発症の仕方をするんです。ある人が母猫と仔猫4匹を保護して、母猫を避妊手術させたんです。そこの先生はかなりベテランの先生ですが、なぜか母猫は術後に熱がさがらず、通常1日の入院でいいところが、4日もかかってしまった。まぁその先生も発熱でなにかピンときてたんでしょうね。ただ、ご飯も食べるし、ということで、帰したんだそうです。そのあと、4匹の仔猫のうち、2匹は元気で大きくなり、2匹は成長が遅くて小さい。小さい2匹のうち1匹は下痢が止まらず、ほどなくFIPで死んだ。もう一匹も、やはり同じようにして死んだ。母猫も、やはりしばらくして死んでしまったんです。ところが、残された大きい仔猫2匹は、その後も無事成長して、今でも元気なんです。元気な子たちも、もちろんコロナウィルスに感染はしているはずなんだけれども、こんなふうに、発症する場合としない場合がある。だから、潜伏期間というのも、よくはわからないんですよ」

なんらかのスイッチが入らないと、発症にいたらないのか。
それとも、その個体がもつ何かが発症・未発症をわけるのか…。

H先生が続ける。
「猫伝染性腹膜炎とは、コロナウィルスがひきおこす、一種の自己免疫反応のようなものと考えられています。腸の血管壁が腫れて、水分が外へもれてしまう。それが胸水になったり腹水になったりするんです」

自己免疫疾患。やっかいな病気だ。免疫ぐらい、どう勉強してもわけがわかんないシステムはない。おおざっぱに言えば、体内に入った異物であるコロナウィルスに向けられるべき免疫反応が、コロナウィルスの「悪さ」によって、自分自身の体を攻撃するようになってしまう。そういうことだ。

レントゲンがあがってきた。チビ猫の肺からお腹にかけての画像は、真っ白いもやがかかっていて、心臓がはっきり映っていない。かなりの量の胸水がたまっているのだ。

H先生の声が小さくなってくる。この先生の声が小さいときほど、病状が重い。
「やはり、たくさんたまっていますね。肺も少し縮んで見えるのがわかるかと思います。かなり呼吸が苦しいはずです。もしかしたら、しばらく前からかも」
「考えたら、小さなサインはあったかもしれません。なんだか熱いとか、呼吸が速いとか。仔猫ってそんなもんかと思ってあまり気にしませんでした。だけど、この子のお腹がどうもたぷたぷしていて、そっちのほうばかり気になっていて。胸水がお腹のほうに来ていたのかしら」
「胸水と腹水は、横隔膜できちんと分けられてますから、下がったりすることはないんです。ただ、お腹にもたまっている可能性はあります」

こうなるまで、なんで気づいてやれなかったろうか。

「ともかく、今は呼吸を楽にしてやりましょう。酸素室で2時間ぐらい酸素を十分吸わせてから、胸水を抜き、それを見てから血液検査します。胸水は、たぶん10ccぐらい、この子なら抜けるでしょう。抜けばかなり楽になることは確かです。ただ、これだけ呼吸が切迫していて、余裕がありませんから、針を刺すときに押さえなければならないので、ショックというか、呼吸が止まる、もしかしたらそこで死ぬという可能性があることをご了承くださいね」

そこまでになってたのか。
肺に針を刺さなければならない。水を抜かなければ、この子の呼吸は楽にならない。
だけど、その処置のせいで、死ぬかもしれない。
私には、どうしてやることもできないのか……。どうして気づいてやれなかったのだろうか……。

「先生、白血病の感染であれば、インターフェロンが効くことがありますよね?」
「これもね」
といって先生は苦笑気味になる。
「効くといわれていますが、実はエビデンス(効くという科学的な証拠)はないんです。仔猫が猫白血病のウィルスに感染しても、25%は自然に陰性になるんです。インターフェロンも、発症を見ていない場合に限って効く、つまり、なんらかの理由で血液検査しました、発症はしてないけれど陽性だった、大変だっていうので使ったら、陰性になった、というパターンなんです。ということは、インターフェロンで陰性になったのか、何もしなくても陰性になったはずだったのか、そこのところはハッキリしないというのが本当なのですよ。でも、可能性がある以上、打ってみるという手はありますけれどね。熱は下がると思います」

人の医療がこれほど発達しても、やっぱり仔猫一匹、救えないのか。
いや、人のウィルスでさえも、まだまだ未解明なものだらけ。
インフルエンザ騒ぎで、いったい何十万羽のニワトリが殺されたことか。そうするほか、伝染を防ぐ確実な手立てがないからだ。

チビ猫を酸素室(といっても、医療用の酸素ボンベに衣装ケースをつないだ工夫品だけれども)に入れ、私はしばらく見守るしかない。衣装ケースの中で、チビ猫は不安そうに私を見上げている。

そういえばこの子は、やたらに声が小さい。
よくもまぁ、鳴き声に気づいたものだ、最初の夜に。
もしかしたら、そのときから徐々に徐々に、胸が苦しかったのではないだろうか。

そういえばタクは、自分の肺の水で溺れ死んだわけだが、死ぬ8時間前には、いつもどおり夕ご飯を食べた。本当に苦しくなるまで、食欲には関係しない可能性だってある。

そういえば、いつもは丸くなって寝るのに、昨日、おととい? もっと前? そのぐらいから、この子は腹ばいで眠りたがった。昨日は、たしか、ぬいぐるみに上半身をもたせかけるようにして。

そういえば、そういえば、そういえば……

ちいさなサインがいくつも出てきて胸が痛い。
私は保護主失格なんじゃないだろうか。

先生にうながされるようにして、いったん病院をあとにする。
車を運転しながら、どこにもやりばのない思いをぐるぐるぐるぐる回している。

午後3時半から、この子の処置を始める。

それまでに少しでも呼吸が楽になりますように。
どうか、無事に胸水が抜けますように。
どうか、この子の命が、強いものでありますように。

今は、祈ることしかできない。

注意=医療情報は、私が先生に聞いて理解している事柄です。けっこう動転しているままに書いているので、間違いがある可能性があります。参考などにされる場合は、獣医師の確認を取ってください

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プロフィール

中村 麻衣(亮子@クウカイママ)

Author:中村 麻衣(亮子@クウカイママ)
【私】
ピーナッツ県在住
愛玩動物飼養管理士1級
J-HANBSインストラクター
4ワン1ニャンの母
地域の犬猫ボランティア
本業・医療を専攻するライター

もう我が家に犬猫は増やせませんともさ!!

【レイ】
MIX猫去勢♂ 
1998年生まれ
民間保護施設より譲受
白黒の変顔じいちゃん
2015年2月11日卒去

【めめ】
MIX猫避妊♀
推定2004年生まれ
近所の公園で保護
究極のお膝にゃんこ
FilVプラス
2014年3月29日卒去

【クウカイ】
MIX犬去勢♂
2005年生まれ
香川県高松市で保護
くちょ真面目むぱぞう
9歳でクリッカードッグとしてデビュー
たまにAAEのわんこ先生を務める。

【麟】
柴犬去勢済み♂
推定2006年生まれ
近所の公園で保護
趣味・おとしゃんを齧ること
クリッカー柴の道を驀進中。


【キララ】
MIXメス 2004年生まれ。
もと福島の被災犬
面倒見がよく物見高いお嬢様
セラピードッグ、AAEの
わんこ先生として活動していたが引退。

【ゴンザレス・チャーシュー】
MIX猫オス 年齢不詳
茶トラの中の茶トラ
特技はジャイアン系熱唱。
福島は新地町で保護される。
オスなのに乳腺腫瘍発症。
良性だったけどFIV+だし、
ウチの子決定。現在8.1キロ。

【サチコさん】
白柴系ミックス犬、推定15歳超
(2015年6月18日現在)
ゆえあって元主が飼育を放棄したため
我が家へ。亮子は介護者認定。
得意技は「5歳若かったらただじゃおかない」ムキ顔。


【おとしゃん】
いろいろと忍耐づよき配偶者。
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